【8/30up】浪華丸ヒガキくん通信 「曲がって!」 

こんにちは!浪華丸ヒガキくんです。
まだまだ暑い日が続いています。皆さん、お元気ですか。
さて、航海の安全、船の守護神。港住吉神社は、木々が風に揺れ、清々しい空気が漂うパワースポットです。

前回、カタチを整えた吉野の杉、何度も往復した電気カンナ。
目標の厚みに製材が完了。8月28日(日)の作業は「矧ぎ付け」
左舷側の製作へ、そして部材の曲げ加工にチャレンジしました。
浪華丸ヒガキくんの舷側に沿って曲がってくれるか?心配です。

昔は砂浜で松のヤニを含んだ焚火で炙り曲げていたそうです。
そういえば原寸大の菱垣廻船「浪華丸」が復元建造された当時、日立造船/堺には角型で長い特製の釜が設置されていたのをふと思い出しました。
なにせ全長30mの「浪華丸」。長い部材をこの中に入れ蒸して曲げていたようです。

今日の作業は、左舷側の部材製作。更に難しい部材の曲げ加工。
ほんとうに曲がるの?まずはテクニカルリーダーがアイデアを説明。
さっそくやってみることに。部材中心部の下にお酒の通函を置き支持。
見た目は公園のシーソーです!この両端に重い石材を乗せると硬い吉野の杉も優しいアーチ状に。そして中央約1m幅の部位に
水を掛け、更にたっぷり水を含ませた布を重ねて置き、その上からアルミ箔を覆い家庭用アイロンで均等に熱を加えます。
ほどなくアルミ箔の内側からジュワーッ、ジュワーとお湯の沸く音が・・・
そのままの状態を保ち続けます。ワクワクしながら待つこと約3時間。
重りの石材をそぉ~と外してみると、美しいアーチを維持しています。
大成功!初めての試み、みんなで曲げ加工を楽しむことがきました。
これで「矧ぎ付け」の製作が大きく前進!

鳥居の外にベロタクシーが停車。作業を見に来てくれました。
ベロタクシー:https://faavo.jp/osaka/project/1097

用語:「矧ぎ付け(はぎつけ)」
菱垣模様の内側に施され海水の浸入を防ぎます。
(注:実際に浮んでいた菱垣廻船の場合です。)

【これからの作業日】
9月11日(日)、19日(祝・月)、25日(日)の3日間。
いづれも10時~16時頃まで
復元作業の場所:港住吉神社の境内。
どなたでも気軽に見にきてください。
私たちは、できる限り高い完成度を目指します。

え~やん!第9回 天保山まつり 11月6日(日)開催
浪華丸ヒガキくんは更にパワーアップ!
まちなかパレードをお見逃しなく。

~羅針盤の針は大阪開港150周年記念に向けて~
http://osakaport150.info/

一般社団法人港まちづくり協議会大阪
菱垣廻船復元プロジェクト リーダー 高見 昌弘
公式ホームページ:http://minatomachi-o.jp/

 

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